そこで感じたのは、「なぜ大企業には活躍する体育会出身者が多いのか」という点です。

体育会出身の人材の印象としては、チームの「リーダー」として活躍する人物がいる一方、「フォロワー」としてチーム運営を円滑にする人材の両方が存在するということです。

私が勤務した金融機関での先輩や同期に関していうと、どちらかといえば「フォロワーシップ」に関して突出する人材が多かったように思います。そうした人材は清潔感もあり、またいいかえると「いい奴」や「ナイスガイ」という言葉があてはまる人が多かった印象です。

体育会というと「キャプテン」という役割とともにリーダーシップをとるイメージが先行しがちでありますが、チームとしてみれば、フォロワーシップは重要な要素です。チームが方針を決めた後には、その方針に沿って物事を運ばないといけないからです。

大企業といっても小さな部署の集合体

大手の金融機関といっても、実際に足を踏み入れるとすぐに気づくことですが、一つ一つの部や課の規模は意外に小さく(就職活動を経て新卒として入社すると特に感じます)、会社によっては異なるでしょうが、私が入社した金融機関は東京でも、課でいうと5から6名、部でいっても数十名という規模です。