年金受給者の一部に、日本年金機構から「令和8年分公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」が送付されています。

申告書を受け取った人の中には、「いつまでに提出が必要?」「提出することによるメリットは?」などの疑問を感じている人もいるでしょう。

本記事では、年金受給者の扶養親族等申告書について解説します。申告書送付の対象者や申告が必要な人、提出によるメリットも紹介しますので、申告書が届いた人は確認しておきましょう。

1. 年金受給者が「扶養親族等申告書」を提出する目的(メリット)

年金受給者の扶養親族等申告書(以下、扶養親族等申告書)の目的は、年金から源泉徴収する所得税額を計算するとき、以下の人的控除(所得控除)を反映させることです。

  • 障害者控除
  • 寡婦控除
  • ひとり親控除
  • 配偶者控除
  • 配偶者特別控除
  • 扶養控除
  • 特定親族特別控除(2025年度に新設) など

扶養親族等申告書を提出することによって、上記の所得控除が適用され源泉徴収される所得税が減額されます。

提出しなかった場合、上記の所得控除を利用するには確定申告が必要です。