年収が多いから貯蓄が多いわけではない

ここまで見てきたように、ストックである貯蓄をベースに「お金持ち」と定義する場合に、年収が多いからといって必ずしも「お金持ち」ではないということが分かりました。

「お金持ち」であるためには、年収が多いというだけではなく、他にも要因がありそうです。それは、節約術であったり、資産形成の方法に各世帯で違いがあるのかもしれません。

年収をふやすことは、貯蓄減資を確保するためには一義的アプローチに見えますが、そのフローをいかに有効に活用し、さらにフローで積みあがったストックを増やしていくという考えが必要のようです。

【参考文献】

  • 知るぽると(金融広報中央委員会:事務局 日本銀行情報サービス局内)「家計の金融行動に関する世論調査」

青山 諭志