2. 貯蓄4000万円超の「お金持ち」世帯の割合、働く世帯や65歳以上では差がある?
次は、二人以上世帯を、「全体」「働く世帯(勤労者世帯)」「世帯主が65歳以上の世帯」に分けて、現在貯蓄高の分布を見ていきます。貯蓄の世帯差、そして世帯のタイプごとの違いにも着目してみましょう。
2.1 【全体】4000万円超世帯の割合:13.9%
二人以上世帯「全体」現在貯蓄高分布、4000万円超世帯の割合:13.9%
出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」をもとにLIMO編集部作成
- 100万円未満:10.2%
- 100~200万円:4.9%
- 200~300万円:4.9%
- 300~400万円:4.9%
- 400~500万円:4.0%
- 500~600万円:4.3%
- 600~700万円:3.9%
- 700~800万円:3.1%
- 800~900万円:3.3%
- 900~1000万円:2.8%
- 1000~1200万円:5.8%
- 1200~1400万円:4.5%
- 1400~1600万円:4.5%
- 1600~1800万円:3.0%
- 1800~2000万円:3.0%
- 2000~2500万円:6.7%
- 2500~3000万円:5.1%
- 3000~4000万円:7.2%
- 4000万円以上:13.9%
2.2 【働く世帯】4000万円超世帯:4000万円超世帯の割合:9.0%
二人以上世帯のうち「働く世帯」現在貯蓄高分布、4000万円超世帯の割合:9.0%
出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」をもとにLIMO編集部作成
- 100万円未満:11.1%
- 100~200万円:6.1%
- 200~300万円:6.2%
- 300~400万円:5.5%
- 400~500万円:4.6%
- 500~600万円:4.8%
- 600~700万円:4.8%
- 700~800万円:3.4%
- 800~900万円:3.5%
- 900~1000万円:3.0%
- 1000~1200万円:6.6%
- 1200~1400万円:4.5%
- 1400~1600万円:4.3%
- 1600~1800万円:3.0%
- 1800~2000万円:3.1%
- 2000~2500万円:6.2%
- 2500~3000万円:4.7%
- 3000~4000万円:5.7%
- 4000万円以上:9.0%
2.3 【世帯主が65歳以上の世帯】4000万円超世帯の割合:20.0%
二人以上世帯のうち「世帯主が65歳以上の世帯」現在貯蓄高分布、4000万円超世帯の割合:20.0%
出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」をもとに筆者作成
- 100万円未満:8.1%
- 100~200万円:3.6%
- 200~300万円:3.1%
- 300~400万円:3.6%
- 400~500万円:3.3%
- 500~600万円:3.3%
- 600~700万円:2.9%
- 700~800万円:2.8%
- 800~900万円:3.3%
- 900~1000万円:2.5%
- 1000~1200万円:4.8%
- 1200~1400万円:4.6%
- 1400~1600万円:5.1%
- 1600~1800万円:3.3%
- 1800~2000万円:3.3%
- 2000~2500万円:7.4%
- 2500~3000万円:5.8%
- 3000~4000万円:9.4%
- 4000万円以上:20.0%
二人以上世帯全体で見ると、貯蓄が200万円未満の世帯(15.1%)と、4000万円以上の世帯(13.9%)がほぼ同じ割合で存在しており、貯蓄の二極化が進んでいることがうかがえます。
現役で働いている世帯(勤労者世帯)では、貯蓄が少ない層の割合が全体より高く、4000万円以上を持つ世帯は9.0%と比較的少なくなっています。
対照的に、世帯主が65歳以上のシニア世帯では、5世帯に1世帯にあたる20.0%が4000万円以上の貯蓄を持っている点が目立ちますね。
このことから、現役世代とシニア世代の間には、貯蓄事情に明確な差があることがわかります。
次では、この貯蓄額の差が、世帯の「年収」とどのように関係しているのかを詳しく見ていきましょう。