11月も中旬となり、来年の資産計画を考えはじめる方も多い時期です。税制優遇のメリットが大きいiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、老後資金を自分で作りながら節税もできる制度です。今回は、iDeCoのしくみや最新改正、商品選び、受給ルールまで、公式データをもとにわかりやすく解説します。年末に向け、賢く資産形成をはじめるきっかけにしてみではいかがでしょうか。
1. iDeCo(イデコ)、「じぶんで作る」私的年金制度
iDeCoは、毎月一定の掛金を積み立て、自分で運用商品を選んで運用し、その成果を60歳以降に年金または一時金として受け取る私的年金制度です。
1.1 iDeCoは3つの税制優遇がある
iDeCo最大のメリットは、以下の3点にわたる税制優遇です。
- 掛金が全額所得控除:所得税・住民税が軽減されます。
- 運用益が非課税:通常かかる約20%の税金がかかりません。
- 受取時も優遇:年金で受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金で受け取る場合は「退職所得控除」の対象になります。

