2026年度から健康保険料に「子ども・子育て支援金」が上乗せされる予定です。
物価高への対応に追われる人の中には、「どうして保険料が増えるの?」「いくら保険料が上がるの」などの不安や疑問を感じる人もいるでしょう。
本記事では、2026年度の健康保険料改正について解説します。
保険料の引き上げ内容はまだ確定していませんが、負担額のシミュレーションや子ども・子育て支援金についても紹介しますので、今後の改正議論に注視しましょう。
1. 健康保険料の2026年度改正ポイント
健康保険料率は毎年2月頃に決定されますが、2026年度は例年の料率見直しに加えて「子ども・子育て支援納付金」の負担が発生します。
2024年6月5日に「改正子ども・子育て支援法」が成立し、子育て世帯への経済的支援を拡充するために、健康保険から子ども・子育て支援納付金を徴収することが決まりました。
保険料については、2026年度から2028年度にかけて段階的に導入し、納付金額は後日決定することとなっています。
歳出改革や賃上げによって実質的に社会保険負担増のない範囲内で健康保険料の値上げ幅を決定することとしていますが、健康保険制度の財政内容が厳しい中、歳出改革が予定通り行くかどうかは未定です。
2. 健康保険料はいくら値上げ?
子ども・子育て支援納付金のための保険料値上げ額はまだ確定していませんが、こども家庭庁の「子ども・子育て支援金制度について」によると、医療保険加入者一人当たりの平均値上げ額の試算結果は次の通りです。
