悲しい運命のニワトリを幸せに...用無しになったメンドリを引き取った家族

写真は本文と関係ありません

ニュージーランドのスーパーマーケットで卵売り場に立ち寄ると、広く取られたスペースに置かれた棚にびっしり並ぶ商品はバラエティーが豊富です。卵自体のサイズやパッケージの大きさだけではありません。卵を産んだニワトリの飼育方法でも数種類あるのです。

最近、人々はアニマルウェルフェア(動物福祉)に敏感です。私が食べる卵を産んでくれたニワトリは幸せかしらと気になるのです。

「ケージ飼い」ニワトリの悲しい半生

採卵用のニワトリには、「ケージ飼い」「平飼い」「放し飼い」などの飼い方があります。「ケージ飼い」は、ニワトリをケージの中に閉じ込めたもの、「平飼い」は飼育場内で地面に放し、運動できるようにしたもの、そして「放し飼い」は、広々とした敷地内を自由に歩き回ることができるものです。

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最近は値段は割高ですが、放し飼いされたニワトリの卵が人気です。ケージ飼いの劣悪な環境はニュースなどで盛んに報道され、庶民にもよく知られています。スーパーによってはケージ飼い卵を置かない努力を進め、政府は鶏卵業界にケージ飼いを2022年までに廃止するよう求めているほどです。

ケージ飼いでニワトリは運動不足になることはもちろん、骨折もしやすくなります。羽を広げることができないために、ストレスも溜まります。何段にも重ねられたケージでは上段から下段にフンが垂れ、下にいるニワトリが皮膚病になることも多いそうです。

過酷な状況で生きるケージ飼いのニワトリには、さらに厳しい運命が待っています。ケージ飼いをする鶏卵業者は、卵を産む数が減ってきたニワトリに用はありません。でも、寿命まではまだあります。さて、どうしたものでしょう?

こんな時、行き場を失ったニワトリを助けにはせ参じるのが、動物保護団体です。すべてを引き取ることはできませんが、極力多くを救出します。

ニワトリも人も幸せになれるよう配慮

以前筆者が別の町に住んでいた時、郊外に4羽のメンドリを飼う、動物好きの知り合いがいました。門を入っていくと、メンドリたちは我先に「よく来た、よく来た!」と言わんばかりに一斉に走り寄ってきて、歓迎してくれます。

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1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、仲間と各種メディアを扱う会社を創設、編集長を務める。
2002年に独立し、本格的に執筆活動を開始する。ニュージーランド航空やニュージーランド観光局の発行物やウェブサイトを手始めに、現在は国内はもとより他の英語圏の国々における環境、ビジネス、子育て/教育、文化、テクノロジーといった分野について、多岐にわたる媒体に寄稿。海外在住日本人ジャーナリスト集団「Global Press」所属。