5. 介護保険だけに頼らない「老後の備え」をしておこう
本記事では、介護保険料の基本的な仕組みと、2025年度の都道府県別の介護保険料額を紹介していきました。
介護保険料は年々上昇し続けており、65歳以上の「第1号被保険者」にとっては負担感がより大きくなっています。
さらに、地域差も顕著で、特に大都市圏では一人あたりの保険料が高くなる傾向があります。
なお、介護保険制度は高齢期の生活を支える重要な仕組みではあるものの、実際には介護に必要な費用をすべてまかなえるわけではありません。
自己負担や対象外の費用、今後の制度改正による負担増も考慮すると、早めの備えが不可欠です。
「介護保険があるから安心」と思い込まず、制度を正しく理解し、将来に備える意識が大切です。
参考資料
和田 直子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2025年11月11日更新】