健康診断で「脂肪肝」と診断されて不安を感じていませんか?生命保険への加入を検討している方にとって、脂肪肝の診断は大きな心配の種となるかもしれません。

しかし、脂肪肝があっても治療状況や症状の程度によっては、通常の保険に加入できるケースが多くあります。適切な知識を持って保険選びを進めることで、あなたに最適な保障を見つけましょう。

1. 脂肪肝があっても生命保険加入は可能

脂肪肝の程度が軽く、健康診断での指摘や経過観察の段階であれば、多くの保険商品に加入できる可能性があります。

脂肪肝の初期治療は生活習慣の改善が中心となるため、入院歴がなく投薬治療も受けていない状態であれば、保険会社の審査も比較的緩やかです。

ただし、保険会社によって肝機能数値の基準値が設定されているため、γ-GTPやALT、AST値が基準を超えている場合は加入を断られる可能性もあります。複数の保険会社で検討することをおすすめします。

1.1 共済への加入について

共済制度においても、脂肪肝の治療歴によっては加入可能です。多くの共済では過去5年以内に脂肪肝や肝機能障害で入院していないことを条件としています。

各共済組合によって診査基準が異なるため、検討している共済組合に直接問い合わせることが確実です。

1.2 団体信用生命保険(団信)への対応

住宅ローンに付帯する団信についても、脂肪肝の程度や治療歴により加入の可否が決まります。肝機能数値が高い場合や入院歴がある場合は、通常の団信への加入が困難になることがあります。

その場合は、引受基準緩和型のワイド団信や民間の死亡保険を団信の代替として活用する方法があります。