5. まとめにかえて

今回の記事では、後期高齢者医療制度の基本と、2割負担の対象となる年金収入の目安を解説しました。

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度の平均年金月額(厚生年金)は約14万円、年間では168万円程度です。

たとえば、単身世帯で収入が年金のみで、平均額程度の年金を受け取っている方は年金収入が200万円以下なので、1割負担の可能性が高いでしょう。

一方で、平均的な年金額に加えて個人年金や不動産収入などがある場合は、2割負担に該当する可能性があります。

老後の医療費負担は年収の違いによって差が出ます。とくに自宅の売却や相続などによって所得が増えると、税金だけでなく、社会保険料の増加も起こります。制度への理解を深め、将来の家計設計に役立ててください。

参考資料