4月を迎え、新たに資産運用に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

金融庁はつみたてNISAの普及を目的にゆるキャラのデザインを公募し、それをマスコットに国民の資産運用を推進しています。

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出所:金融庁『「つみたてNISAキャラクター」決定について』

出所:金融庁『「つみたてNISAキャラクター」決定について』

 

今回は、資産1億円以上の割合を振り返ったうえで、以前LIMOで配信した「メガバンク元銀行員に聞いた、お金が本当にたくさん貯まる人の3つの特徴」をもとに「お金持ちの人の特徴」をご紹介し、その後、貯蓄の効果的なやり方も解説します。

1. 「富裕層」の定義

「富裕層」という言葉はよく耳にしますが、具体的にはどのような人たちのことを指すのでしょうか。

一例として、野村総合研究所のデータを見てみます。

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出典:野村総合研究所

出典:野村総合研究所

これによると、「富裕層」は1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯ということになります。

なお、5000万円以上1億未満を「準富裕層」、5億円以上を「超富裕層」と呼びます、

全体の約2%の世帯が富裕層ということになります。

それでは次に、以前LIMOで配信した「メガバンク元銀行員に聞いた、お金が本当にたくさん貯まる人の3つの特徴」をもとに「お金持ちの人の特徴」を紹介します。

2. 富裕層の特徴①「目標額を決めて、貯金を継続できる」

何事もそうですが、目標がないと際その一歩も始まりません。

お金がしっかり貯まるという人は、裏を返せば、「自分が何をしたいのか、そのためにはいくらの準備が必要なのか」という目標があるということに他なりません。

この考え方は、資産運用において「ゴール・ベース・アプローチ」というキーワードがあるように、むやみやたらにお金を貯め始めるのではなく、自分の目標に向かって毎月いくら預貯金をする必要があるかを考えるものです。

意外かもしれませんが、「目標を立てる」こと、また「目標に向かって継続的に決めたことを実行する」ことは、難しいものです。

新年に計画を立てて続けられなかったという人も多いかと思いますが、今年はぜひ挑戦してみてください。

3. 富裕層の特徴②「誰に対しても物腰が柔らかく、丁寧に対応する」

人間は、誰しも年齢を重ねれば経験も積みますし、知識も豊富になります。

その結果、驕りや傲慢さが出てくるという人もいるかと思います。

しかし、お金が貯まる人の共通項としては、「他人から情報を引き出すのがうまい」、そして「自然と有益な情報を手にすることができていた」という人が多かったという印象があります。

たとえば銀行では、入行したばかりで年齢も若く経験も足りない銀行員もいます。

ただ、お金を貯めるのが上手な人たち、言い方を変えれば富裕層の人たちは、自分たちよりも経験が足りていない人間に対しても丁寧に対応してくれた人も多かったように思います。

これは非常に不思議なことですが、そういう丁寧な姿勢の人には、いい情報が集まりやすく、結果として資産運用もうまくいった人も多かったと思います。

4. 富裕層の特徴③「ストレス耐性が高い」

毎月コツコツと預貯金をしていても、仕事や日々の暮らしの中で思うようにいかないことも多いというのは誰しも一緒です。

ただ、お金が貯まる人の多くは「様々なことがあってもぶれない人」が多かった印象が強いです。

言い換えると、ストレス耐性が強い人が多かったように思います。

「金持ち喧嘩せず」とはよく言ったもので、お金の余裕がある人は、多少のことで気持ちの揺れが小さく、結果として冷静な判断ができている人が多かったです。

一口にお金持ちといっても、応接室で声を荒げるお客様もいましたが、そういう方は一時的に財を成したというお客様もいました。

長い時間をかけて資産を形成したお客様には、心のブレが小さい、ストレス耐性の高い人が多いというのは、資産形成には時間がかかり、そのためには、一貫した姿勢が必要だということがわかります。

余談ですが、つみたてNISAやiDeCoといった積立投資は、ざっくりいうと、20年や30年といった長期の資産運用が前提となっています。

こうした資産運用もじれずに、初志貫徹ではないですが、つみたて投資を中断することなく、最後までやり切ることが大事かなということが言えるのではないでしょうか。

以上、「メガバンク元銀行員に聞いた、お金が本当にたくさん貯まる人の3つの特徴」をもとに「お金持ちの人の特徴」を紹介してきました。

5. 日本人の世帯収入の年代別平均値

総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)」から、収入や貯蓄の実態を解説します。

まず、同調査より、2人以上世帯の平均収入をチェックしていきましょう。

  • 平均:633万円
  • 20代:594万円
  • 30代:661万円
  • 40代:761万円
  • 50代:874万円
  • 60代:609万円
  • 70代以上:426万円

20代~50代にかけては、年齢に沿って世帯収入も増えています。

一方、60代からは収入が大きく減少しています。

では次に、世代別の貯蓄額・負債額を見ていきましょう。

6. 貯蓄額と負債額の年代別平均値

以下、年代別の貯蓄額の平均です。

6.1 世帯主の年齢別・平均貯蓄額

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出所:金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)

出所:金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)

  • 平均:1,880万円
  • 20代:414万円
  • 30代:774万円
  • 40代:1,134万円
  • 50代:1,846万円
  • 60代:2,537万円
  • 70代以上:2,318万円

貯蓄額は年齢が上がるにつれ、増えています。

40代からは1000万円台に乗っている状況です。

50代になるとさらに増え、60代となると2000万円を超えています。

次に、同調査より、負債額もチェックします。

6.2 世帯主の年齢別・平均負債額

  • 平均:567万円(513万円)
  • 20代:802万円(750万円)
  • 30代:1,452万円(1,374万円)
  • 40代:1,172万円(1,080万円)
  • 50代:692万円(618万円)
  • 60代:214万円(172万円)
  • 70代以上:86万円(62万円)

※カッコ内は住宅・土地のための負債

30代と40代の負債額が1000万円超となり、非常に多くなっています。

一方、年齢が上がるに沿って負債額は減っています。

30代で住宅ローンを組み、返済をしている過程でこのような推移となるのでしょう。

7. 純貯蓄額(貯蓄-負債)の平均値

それでは、貯蓄から負債額を引いた「純貯蓄額」も見ていきましょう。

  • 平均:1,313万円
  • 20代:-388万円
  • 30代:-678万円
  • 40代:-38万円
  • 50代:1,154万円
  • 60代:2,323万円
  • 70代以上:2,232万円

純貯蓄額は20代~40代ではマイナスになっている一方、50代で一気に黒字に転じ、1000万円を超えました。

結婚や住宅の購入など、大きなイベントが起きるタイミングである30代は負債が最も大きくなっています。

しかしその後は徐々に純貯蓄が増える傾向が見て取れます。

8. 貯蓄のコツ

ここで、貯蓄をうまく進めるポイントを2つ紹介します。

1. 世界株式への投資

投資するうえでまず考えたいのは、「その資産に成長性はあるか?」という点です。

一般的には、成長性の高い資産はリスクも同様に高くなりますが、それでも高いリターンを狙うのであれば、そのリスクを取ることが重要となってきます。

先進国は経済成長が熟しつつある一方、新興国も含めた「世界株式」というくくりでは、より高い成長性が期待できるでしょう。

2. 長期積立による長期運用

次に重要なのが、「長期・積立・分散」です。

金融商品の価格は日々変動しますので、大きな金額で一括で買うと、値下がりした際に大きな損を計上してしまう可能性があります。

一方、定期的に積立投資する場合は、価格が高い時には少量、価格が低い時には多量に買い付けます。

取得するタイミングを分散させることで購入単価が均され、値動きの影響を受けにくくなります。

9. まとめにかえて

いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した富裕層の特徴は、「貯蓄」以外でも活かせるものだと思います。

ご参考になれば幸いです。

【追記】2022年9月25日に追加で編集を行いました。

参考資料

石津 大希