2. 年金生活者支援給付金、夫婦どちらも対象者「合計で年間最大約13万円!」

夫婦2人暮らしをされている世帯で、それぞれ支給要件を満たしている方もいると思います。そんな時は、夫婦それぞれに年金生活者支援給付金は支給されます。たとえば、老齢年金生活者支援給付金の支給要件について、夫婦2人とも要件を満たしている場合、基準月額はひとり当たり最大5450円なので夫婦あわせて最大でひと月1万900円、年間にすると夫婦合計で最大で約13万円を受け取れる可能性があります。

3カ所の記入でかんたん手続き

3カ所の記入でかんたん手続き

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度 特設サイト」

また、給付金の手続きをした翌月分から原則支給の対象となります。すでに年金を受給していて新たな給付金の対象者には、毎年9月の第1営業日から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次郵送されます。必要事項を記載し、切手を貼ってポストに投函すれば手続きは完了です。

2.1 要件満たす限り「翌年以降の手続きは原則不要」ずっともらえる!

年金生活者支援給付金は、一度手続きをしてしまえば、原則として2年目以降のお手続きは不要です。毎年、前年の所得などに基づいて自動的に支給判定が行われ、その結果がその年の10月分から翌年9月分までの1年間に反映される仕組みになっています。

3. 年金生活者支援給付金、老齢・障害・遺族の各基礎年金に上乗せされる大切な給付金

今回は、年金生活者支援給付金について解説しましたが、老齢・障害・遺族の各基礎年金に上乗せして支給される重要な制度です。例えば、老齢年金受給者なら、夫婦ともに要件を満たせば、年間最大約13万円(月額5450円×2人×12か月)を受け取れる可能性があります。

対象者には毎年9月に請求書(はがき型)が郵送され、3カ所の記入のみで簡単な手続きで申請できます。一度手続きをすれば、翌年以降は原則として自動で支給判定が行われるため、手続きの負担も少ないです。この給付金を活用することは、日々の生活を経済的に安定させるために役立ちますので、ご自身やご家族が対象かどうかをぜひ確認してみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美