2. 【厚生年金に一度も加入していない人】老後はいくらもらえる?

厚生労働省は、2025年度の年金額の一例を開示しています。

上記のとおり、40年間保険料を納めた方の国民年金の受給額は、2025年度基準で月額6万9308円となります。

一方、会社員や公務員など厚生年金にも加入している人の場合、上記の基礎年金に加えて「報酬比例部分(上乗せ分)」が支給されます。

2025年度のモデルケースでは、この報酬比例部分が9万4168円で、基礎年金と合わせた合計額は16万3476円です。

厚生年金は「国民年金(1階部分)+報酬比例年金(2階部分)」の構造になっているため、現役時代に支払う保険料が高い分、将来の受給額も大きくなります。

一方で、国民年金だけに加入している人は報酬比例部分がないため、基礎年金のみの受給となり、月あたりの支給額は大幅に少なくなるのが一般的です。

※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準