老後生活の主な収入源である公的年金ですが、実際にはどれくらいの金額が受給できるのでしょうか。令和5年度のデータによると、厚生年金を月額15万円以上受給している方は全体の半数以下という結果に。
さらに、65歳以上の無職夫婦世帯では毎月平均3万4000円の赤字が発生しています。
年金だけで老後生活を維持することが難しい現状を踏まえ、収入を増やす方法や生活費を抑えるアプローチなど、老後破産を防ぐための実践的な対策を紹介します。
1. 【令和5年度】厚生年金の平均受給額と月額15万円以上の割合
公的年金は終身にわたって支給されるため、老後生活において頼れる収入源です。まずは、厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における厚生年金の受給額を見てみましょう。
- 1万円未満:4万4420人
 - 1万円以上~2万円未満:1万4367人
 - 2万円以上~3万円未満:5万231人
 - 3万円以上~4万円未満:9万2746人
 - 4万円以上~5万円未満:9万8464人
 - 5万円以上~6万円未満:13万6190人
 - 6万円以上~7万円未満:37万5940人
 - 7万円以上~8万円未満:63万7624人
 - 8万円以上~9万円未満:87万3828人
 - 9万円以上~10万円未満:107万9767人
 - 10万円以上~11万円未満:112万6181人
 - 11万円以上~12万円未満:105万4333人
 - 12万円以上~13万円未満:95万7855人
 - 13万円以上~14万円未満:92万3629人
 - 14万円以上~15万円未満:94万5907人
 - 15万円以上~16万円未満:98万6257人
 - 16万円以上~17万円未満:102万6399人
 - 17万円以上~18万円未満:105万3851人
 - 18万円以上~19万円未満:102万2699人
 - 19万円以上~20万円未満:93万6884人
 - 20万円以上~21万円未満:80万1770人
 - 21万円以上~22万円未満:62万6732人
 - 22万円以上~23万円未満:43万6137人
 - 23万円以上~24万円未満:28万6572人
 - 24万円以上~25万円未満:18万9132人
 - 25万円以上~26万円未満:11万9942人
 - 26万円以上~27万円未満:7万1648人
 - 27万円以上~28万円未満:4万268人
 - 28万円以上~29万円未満:2万1012人
 - 29万円以上~30万円未満:9652人
 - 30万円以上~:1万4292人
 
以上の結果から、厚生年金を月額15万円受給している方の割合は、厚生年金受給者全体の47.6%という結果でした。
ただし、自営業者や専業主婦など、年金受給者の中には厚生年金を受給していない人も含まれます。この点を考えると、年金を毎月15万円以上(支給日に30万円以上)受け取る人の割合は、さらに低くなるはずです。
