3. 家計健全度を上げるには?「生活費を抑える」というアプローチも有効
年金だけで暮らせない場合には、生活費を抑えるというアプローチも効果的です。入ってくるお金(年金)より出ていくお金(生活費)が多ければ、貯蓄が減り続けてしまうため、「資産が減り続ける」というストレスに直面します。
もし毎月の生活費が年金額を上回っていると、その差額を貯蓄から切り崩すことになります。たとえば月に3万円の赤字が続けば、1年で36万円、10年で360万円の貯蓄が消えていきます。貯蓄がなくなってしまえば、生活そのものが成り立たなくなってしまうかもしれません。
老後期間は、長ければ30〜40年程度続く可能性があります。その長い期間を安心して暮らすためには、収支のバランスを取ることが欠かせません。
生活費を抑える方法の中でも、固定費を削減すると家計の健全度が一気に向上します。具体的な手段として考えられる方法は、以下のとおりです。
- 住居費の見直し(住み替え、より家賃の安い場所への引っ越し)
- 格安SIMへの切り替え
- 固定電話の解約
- サブスクリプションサービスの解約
大切なのは、無理のない範囲で、自分にとって何が本当に必要で、何を削れるかを考えることです。経済的な不安を軽減するためにも、年金という限られた収入の中で、心穏やかに暮らせるバランスを見つけましょう。