知識のアップデートに「遅すぎる」ことはありません。資産形成や税制、年金といった生活の基盤に関わる情報こそ、いつでも、分かりやすい形で学んでおくことが大切です。

本記事では、読者の皆様が「知りたい」「損をしたくない」と感じるテーマを、一問一答形式で簡潔に解説します。3分で理解できる知識を身につけ、ご自身の生活設計に役立てていきましょう。

今回は、老齢基礎年金を受給している方を対象とした給付金制度「老齢年金生活者支援給付金」について、わかりやすく解説します。

1. Q.老齢年金生活者支援給付金は「ひとり月いくら」もらえますか?

1.1 A.老齢年金生活者支援給付金は基準額をもとに保険料の納付済期間や免除期間などに応じて計算されます。

2025年度の老齢年金生活者支援給付金の給付基準額は月額5450円。この基準額をもとに計算され、以下の①と②の合計額となります。

①保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5,450円 × 保険料納付済期間※4 / 被保険者月数480月
②保険料免除期間に基づく額(月額) = 11,551円※5 × 保険料免除期間※4 / 被保険者月数480月

参考として保険料納付済期間や全額免除期間ごとに、月額の給付額の目安を確認してみましょう。

【早見表】老齢年金生活者支援給付金の給付額の目安

【早見表】老齢年金生活者支援給付金の給付額の目安

出所:日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」を参考に試算しLIMO編集部作成

  • 納付済期間240月・全額免除期間0月:給付額(月額)2725円
  • 納付済期間240月・全額免除期間60月:給付額(月額)4169円
  • 納付済期間240月・全額免除期間240月:給付額(月額)8501円
  • 納付済期間360月・全額免除期間120月:給付額(月額)6976円
  • 納付済期間280月・全額免除期間200月:給付額(月額)7992円
  • 納付済期間200月・全額免除期間280月:給付額(月額)9008円

上記はあくまで給付額の目安ですが、納付済期間が同じでも、残りの期間が未納か免除申請かによって給付額に大きな差が生じることがわかります。