5. 診断書費用を抑える実践的方法
保険の請求に必要な診断書の取得費用は、基本的に自己負担となります。できるだけ診断書にかかる費用は抑えたいものです。ここからは、診断書費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
5.1 簡易請求制度の活用
短期入院や軽微な手術の場合、診断書に代えて領収書や診療明細書での請求が可能な簡易請求制度を活用できます。この簡易制度を利用することにより、診断書発行費用を節約できます。
簡易請求の適用条件は保険会社により異なるため、請求前に電話で確認することが重要です。条件を満たす場合は、数千円の診断書費用を節約できる場合があります。
最近では専用アプリやWebサイトでの簡単な請求手続きを提供する保険会社も増加しており、利便性も向上しています。
5.2 複数保険契約時の効率的な手続き
複数の保険に加入している場合は、各保険会社の診断書要件を事前に確認し、可能な限り共通の診断書で対応できるように調整します。
ただし、保険会社指定の診断書様式が必要な場合は、それぞれ個別に取得する必要があります。診断書を取得するごとに数千円~1万円程度の費用がかかるため注意しましょう。
同じ保険会社で契約をまとめておけば、複数の保険を請求する際も診断書は1枚で済む可能性があります。
6. まとめ
今回は、保険金(給付金)を請求する際の具体的な手順と注意点について解説しました。「もしも」の時に慌てないためには、ご自身が加入している保険会社の連絡先と請求の流れを事前に確認し、把握しておくことが非常に大切です。
さらに、ご家族にも加入している保険の存在と、連絡先を共有しておくと、より安心できるでしょう。
ほけんのコスパ編集部
執筆者
ほけんのコスパ編集部は、株式会社モニクルフィナンシャルが運営するオンライン保険代理店サービス『ほけんのコスパ』において、保険選びやライフプランに関する情報を発信する専門チームです。生命保険・医療保険を中心に、家計と保障のバランスを考えた情報提供を行っています。
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(最新更新日:2025年8月)
監修者
大学卒業後、ほけんの窓口グループ株式会社へ入社。約300組のライフプランニングを行い、保険販売業務に従事。その後、異業種にて法人営業を経験し、株式会社エイチームフィナジーで保険EC事業の立ち上げに参画。インターネット上で保険の無料相談ができるサービスの責任者として、自身も多くの世帯のライフプランニングを行う。2023年に株式会社モニクルフィナンシャル入社。現在は、より多くの人に、より気軽に、自分に合った保険の選び方を知ってほしいとの思いでコンテンツ制作や執筆作業に従事。 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、生命保険募集人資格、損害保険募集人資格保有。
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