欠陥や不具合のあった商品に対して事業者が実施する措置を集約した「リコール情報サイト」。消費者庁が運営するもので、日々さまざまなカテゴリーのリコール情報が更新されています。

今回は「自動車・バイク」カテゴリーの中から、2025年10月9日に公表されたホンダのリコールを取り上げます。

1. 【自動車・バイクのリコール情報】ホンダ「ベンリィ eⅠ」

  • 対象車種:「ベンリィ eⅠ」
  • 製作期間の範囲:令和5年11月14日~令和5年12月7日
  • 対象台数:3台
  • 不具合の部位:電気配線(メインハーネス)
  • 対応方法:全車両、メインハーネスの損傷を点検し保護材(グロメット等)を追加する。また、メインハーネスが損傷している場合は対策品と交換する
  • 対応開始日:2025年10月10日
  • 連絡先:本田技研工業株式会社 お客様相談センター

今回のリコールは令和7年7月17日にすでに届出のあったリコール(外-4043)ですが、新たに対象となる車両が判明したため、再度のアナウンスとなっています。

不具合の部位は、電気配線(メインハーネス)です。フレーム溶接時のスパッタ除去指示が不適切なため、メインハーネスの通線部にスパッタが残留している車両があります。そのまま使用を続けると電線の被覆が摩耗し、芯線が露出して短絡すると、前照灯、方向指示器、速度計等の作動不良や走行不能となる恐れがあるとのことです。

2. 【自動車・バイクのリコール情報】所有者は必ず事業者に連絡を

buritora/shutterstock.com

リコール製品による重大事故は毎年発生していますが、消費者に認知されていないことも多いです。消費者庁によると、認知しても事業者に連絡しない消費者は約3割にのぼるとのことです。

重大事故を防ぐためにも、「リコール情報を知る(リコール情報メールサービスに登録する、所有者登録サービスに登録するなど)」「対象商品を所有している場合はすぐに事業者に連絡する」ということを心がけるとよいでしょう。

参考資料

大蔵 大輔