2. ガーデニング代の節約に!一年草の種の収穫と保存方法
2.1 種を採るタイミングと方法
種の収穫は、基本的には花が終わり、種が入った部分が完全に茶色く乾燥した頃が適期です。まだ緑色の状態で採ると、未熟で発芽しない可能性が高くなります。
雨の日や早朝など、湿気の多い時間帯は避け、晴れた日の午後に乾燥した状態で採取しましょう。切り取ったさやから種を取り出す際、広口の空き瓶や深めの容器の中でさやを優しく割ったり揉んだりすると、種が周囲に飛び散るのを防げます。
2.2 種の乾燥と選別
収穫した種はカビが生えないように、保存の前に徹底的に乾燥させることが大切。種を紙箱や平らな容器に広げ、直射日光を避けて風通しのよい場所で、7~10日ほど乾燥させます。
乾燥が完了したら、虫食いや変色した不良な種を取り除き、形がよく充実した種だけを選びましょう。このひと手間が、翌年の発芽率を大きく左右します。
2.3 種の保存方法
種の寿命を延ばし、高い発芽率を保つためには、「低温」「乾燥」「密閉」の3つがポイント。種は小瓶やチャック付き袋などの密閉容器に入れます。シリカゲルなどの乾燥材を入れておけばさらによいでしょう。
保存する場所は冷蔵庫の冷蔵室がおすすめ。冷蔵室は低温で乾燥しており、種子が「眠った状態」を長く保ち、芽を出すためのエネルギーを維持できます。容器に「植物名」や「採種年月日」を記入しておきましょう。