この年代の人は、老後資金や資産形成をする時間にまだまだ余裕があります。そんな若い世代にとっては、貯蓄型保険は絶対に必要な存在ではないかもしれません。
そこで、掛け捨て型の「定期保険」や、リスク資産への投資による「資産形成」という方法があります。「リスク資産への投資=株式投資やFX投資」とは限りません。たとえば、株式と債券を混ぜた投資信託によって、リスクを抑えた金融商品もあります。
また、「こども保険」で教育資金を確保しておくのもいいですね。ただし、日本政策金融公庫の発表によれば、4年制大学を卒業するまでにかかる費用は、国公立大学でも約500万円。
人気の高い200万円の学資保険では、卒業までの費用をすべて補うことはできません。あくまでも、いざという時の保険、そして教育資金の補助として利用する方がベターでしょう。
また、教育資金として貯めていたお金を、しっかり確保しておけるメリットもあります。「つい教育資金を使っちゃった」なんてことにならないので、必要な時期まで確実に貯蓄することができます。
40~60代にとっての貯蓄型保険とは
40代以上になると、そろそろ老後資金を意識し始める頃。若い世代よりも、貯蓄型保険の需要が一気に増える世代でもあります。貯蓄型保険としては、終身保険や個人年金保険が候補として挙がるでしょう。
また、老後までの期間がある40代の方は、少額投資非課税制度での「NISA(ニーサ)」や「つみたてNISA(ニーサ)」、個人型確定拠出年金である「iDeCo(イデコ)」を活用する方法もあります。貯蓄面だけでなく、節税面のメリットも。いまのうちから、賢く老後資金を確保しておきましょう。
まとめ
「掛け捨て型保険はもったいない」と考えている方にとって、貯蓄型保険のメリットは大きいでしょう。とはいえ、そのぶん保険料が高く設定されている、途中解約すると払い込んだ保険料より低い解約返礼金しか戻らないといったデメリットもあります。
最後まで支払い続けることができるのか、必要な補償内容が備わっているか、しっかり把握したうえで加入するようにしましょう。
LIMO編集部