5. 【全体・男女別】「厚生年金・国民年金」平均月額と個人差

最後に、全体・男女別の平均年金月額と、受給額ごとの受給権者数を見てみましょう。

厚生年金・国民年金の平均月額

厚生年金・国民年金の平均月額

出所：厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

【国民年金の平均月額】

  • 全体 5万7584円
  • 男性 5万9965円
  • 女性 5万5777円

【厚生年金の平均月額】

  • 全体 14万6429円
  • 男性 16万6606円
  • 女性 10万7200円

※国民年金部分を含む

基礎年金部分を含めた厚生年金の平均月額（男女計）は14万6429円となっており、男女別にみると約6万円の差が見られます。

また、厚生年金の受給額は収入と加入期間に大きく左右されるため、1万円未満～30万円以上と個人差が大きくなります。

6. まとめ

日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造で、加入期間や収入によって受給額に大きな差が生じます。

統計上、国民年金の平均月額は5万円台、厚生年金は14万円台が目安となっています。

しかし、男女間では約6万円の差があり、さらに個人ごとの就労歴や保険料納付期間によって、1万円未満から30万円以上まで幅広い分布となっています。

ご自身の加入記録や将来の見込み額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認し、老後資金の備えを早めに考えておきましょう。

参考資料

加藤 聖人