2. 今年還暦の60歳、貯蓄額の中央値はいくら?
前章では、2025年に還暦を迎える方の平均貯蓄額を確認しました。ここでは、より実感に近い数値として、中央値に着目してみましょう。
PGF生命の調査によると、2025年に還暦を迎える人の貯蓄額の中央値は475万円。中央値はサンプル数のちょうど半分に位置する値ですから、調査対象者の半数は475万円以下ということになります。
貯蓄額の内訳は次のとおりです。
- 100万円未満:30.0%
- 100~300万円未満:15.8%
- 300~500万円未満:4.2%
- 500~1000万円未満:11.8%
- 1000~1500万円未満:9.8%
- 1500~2000万円未満:2.1%
- 2000~2500万円未満:5.9%
- 2500~3000万円未満:0.9%
- 3000~5000万円未満:7.0%
- 5000万円~1億円未満:5.7%
- 1億円以上:7.0%
500万円未満の割合を足すと全体の50%となるのがわかります。また、全体の約4分の3が2000万円以下となる一方で、3000万円以上の貯蓄を持つ人は2割弱います。
中央値が475万円という結果から、現実的には「半数以上が老後資金に不安を感じている」状況かもしれません。