4. 【老後】臨時費用や緊急時費用も考慮すると安心

老後の支出は、毎月の日常生活費だけではありません。

子どもへの住宅資金援助や家屋の改修、自動車の乗り換えなど、事前に想定できる費用があれば、日常生活費とは別に資金準備したほうがいいでしょう。

また、介護や病気など万一に備えた資金準備があれば安心です。公的な介護保険制度や健康保険制度によって一定の保障はありますが、民間の生命保険に加入して万一の事態に備えるという方法もあります。

有料老人ホームを利用する考えがある場合、その費用を含めて老後の必要資金を準備しましょう。

利用予定がない場合でも、利用せざるを得ないケースを想定して、事前に確認しておくことをおすすめします。

5. まとめにかえて

65歳以上の2人以上世帯では、貯蓄4000万円以上は全世帯の20%です。

4000万円あれば老後は安泰と考えるかもしれませんが、生活水準が高かったり年金が少なかったりした場合、資金不足になる可能性があります。

老後の毎月の収支(年金などの収入や日常生活費、赤字額)を想定して、老後の必要資金をシミュレーションしてみましょう。

家屋の改修などの臨時費用と、病気や介護による緊急的な費用を含めて資金準備ができればより安心です。

参考資料

西岡 秀泰