2. 「老後資金2000万円」の計算式

2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が発表した報告書により、「老後資金2000万円」が大きな話題となりました。

2000万円の根拠は、「平均的な高齢夫婦無職世帯の毎月の赤字額は約5万5000円。毎月の赤字を老後資金の取り崩しで賄うとすると、20年で約1300万円、30年で約2000万円が必要」というものです。

計算式で表すと次の通りです。

  • 老後の必要資金(2000万円)=毎月の赤字額(5万5000円)×老後の生活期間(360ヶ月)

なお、直近データでは1ヶ月あたりの赤字額は平均3万4000円です。

ここまで、65歳以上の2人以上世帯の平均貯蓄額と「老後資金2000万円」の計算式について解説しました。

次章では、老後の必要資金のシミュレーション方法と具体例を見ていきましょう。