4. 年金受給見込み額は「ねんきんネット」等で確認を

モデル年金の対象となる標準的夫婦が10月に約46万5000円を受給できる理由、また支給額から差し引かれる税金および社会保険料について解説しました。

共働き世帯が主流となった現代においては、上記の金額は参考程度にしかなりません。

自身の年金受給見込み額は「ねんきんネット」等で確認するようにしましょう。

天引きされるお金があるため、実際に振り込まれるお金にはもっと少なくなると想定し、老後計画を進めることが重要です。

【編集部よりご参考】

記事内において、「標準的なモデル夫婦」の年金例を紹介しました。厚生労働省では、新たに「複数パターンのモデル」も公表しています。

ここでは5パターンについて紹介します。よりご自身の世帯に近いモデルにてシミュレーションしてみましょう。

4.1 モデルケース①:男性・厚生年金期間中心

年金月額:17万3457円

  • 平均厚生年金期間:39.8年
  • 平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
  • 基礎年金:6万8671円
  • 厚生年金:10万4786円

4.2 モデルケース②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心

年金月額:6万2344円

  • 平均厚生年金期間:7.6年
  • 平均収入:36万4000円
  • 基礎年金:4万8008円
  • 厚生年金:1万4335円

4.3 モデルケース③:女性・厚生年金期間中心

年金月額:13万2117円

  • 平均厚生年金期間:33.4年
  • 平均収入:35万6000円
  • 基礎年金:7万566円
  • 厚生年金:6万1551円

4.4 モデルケース④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心

年金月額:6万636円

  • 平均厚生年金期間:6.5年
  • 平均収入:25万1000円
  • 基礎年金:5万2151円
  • 厚生年金:8485円

4.5 モデルケース⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心

年金月額:7万6810円

  • 平均厚生年金期間:6.7年
  • 平均収入:26万3000円
  • 基礎年金:6万7754円
  • 厚生年金:9056円

参考資料

太田 彩子