今年の夏も記録的な猛暑だった日本。気温の高さで知られる兵庫県に住む筆者にとっては、庭の植物たちの無事を祈る日々でした。

やっと秋を迎えて、自力で乗り越えてくれた多年草を見ると、「植えてよかった」と実感しています。今回は暑さに負けず生き延びた多年草の中から、秋植えできる植物を5つ、参考価格とともに紹介します。

記事最後には、過酷な夏を乗り切るための環境づくりと管理のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「植えてよかった!猛暑を生き延びた多年草」にまつわるあれこれ

写真のチョウジソウほか、筆者の庭で猛暑を生き延びた多年草をご紹介します1/8

淡いブルーの花を咲かせている、チョウジソウ

筆者撮影

  • 植えてよかった!うちの庭で猛暑を生き延びた《秋植え多年草》5選
  • 過酷な夏を乗り切るための「環境づくり&管理のコツ」

この記事では、兵庫県で筆者が実際に育てている植物をご紹介します。開花時期や育てやすさは、お住まいの地域や育てている環境、品種等によって異なりますので、ご注意ください。

2. 植えてよかった!うちの庭で猛暑を生き延びた《秋植え多年草》5選

2.1 西洋オダマキ

造形的でユニークな花姿が魅力の「西洋オダマキ」2/8

紫色の花を咲かせている、西洋オダマキ

筆者撮影

造形的でユニークな花姿が魅力の西洋オダマキ。淡い色合いからシックな花色までバラエティ豊富で、春から初夏にかけて庭に彩りを添えます。

高温多湿を嫌うため夏越しが心配でしたが、直射日光が当たらない風通しのよい場所に植え付けたところ、過酷な夏を無事に乗り越えてくれました。

※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)

2.2 バーバスカム

スタイリッシュな花姿が美しい「バーバスカム」3/8

淡い黄色やピンクの花を咲かせている、バーバスカム

筆者撮影

バーバスカムは花茎を高く立ち上げ、下から順に開花する花穂がスタイリッシュ。筆者の庭の花は黄色・ピンクなどのパステルカラーで、中央の濃い色合いの「しべ」とのコントラストが鮮やかです。

春から初夏が主な開花期ですが、夏に株元まで切り戻しをすることで、筆者の庭では秋にも開花してくれます。

多年草ではない品種もあるため、購入時はタグ等を確認してください。

※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)

2.3 ミツバシモツケ

ナチュラルで繊細な草姿でも、暑さに強い「ミツバシモツケ」4/8

白い花を咲かせている、ミツバシモツケ

筆者撮影

葉が三つ葉になっているのが特徴のミツバシモツケ。赤みがかった茎の先端に、星形の白い小花を咲かせます。60cmほどの背丈で株立ちになり、我が家のナチュラルガーデンに欠かせない存在。

繊細な草姿とは相反する強靭さがあり、真夏の過酷な日差しにさらされても、問題なく毎年大株に生長しています。

※参考価格:500円~900円前後(3号ポット苗)

2.4 チョウジソウ

風に揺れる涼やかな花「チョウジソウ」5/8

淡いブルーの花を咲かせている、チョウジソウ

筆者撮影

チョウジソウは初夏に咲く淡いブルーの花が涼やか。凛と直立した茎は風が吹くとしなやかに揺れ、庭にリズミカルな動きを与えます。

耐寒性・耐暑性に優れ、筆者の庭では暑い夏でも衰えを見せません。猛暑を乗り切った後、秋には黄金色に紅葉し、季節の移ろいを感じさせてくれます。

※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)

2.5 ベロニカ

濃いブルーの花が爽やかな「ベロニカ・オーストリアカ´ブルーフォンテン´」6/8

濃いブルーの花を咲かせている、ベロニカ

筆者撮影

地面をおおうようにはうタイプから、背丈が高く伸びるタイプまで、多種多様なベロニカ。筆者の庭にあるのは、「ベロニカ・オーストリアカ」の「ブルーフォンテン」という品種です。

濃いブルーの花が爽やか。乾燥に強いため、猛暑の中で水切れを心配することもなく、夏のガーデニングを楽にしてくれます。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

3. 過酷な夏を乗り切るための「環境づくり&管理のコツ」

マルチングなど、過酷な夏を乗り切るためのコツをお伝えします7/8

ギボウシの根元にウッドチップを敷く様子

Jon Rehg/shutterstock.com

3.1 風通しを確保して蒸れを防ぐ

多年草の多くは夏の高温多湿な環境が苦手。混み合った枝葉を大胆に切り戻し、枯れた下葉や花ガラを取り除いて、株全体に風の通り道を作りましょう。

地植えは植える際に苗同士の間隔を広めにとり、鉢植えは隣り合う鉢の間隔を空けて置くと、風が通り抜けやすくなります。

3.2 鉢と地面の温度上昇を抑制する

鉢や地表の温度の急激な上昇は、根を傷める原因となります。鉢植えの場合は、レンガなどの上に置いて鉢底と地面を離したり、鉢を二重にしたりすると効果的。

地植えは株元にマルチングを施すと、直射日光による土の温度上昇を抑えられます。

3.3 水やりと遮光で環境温度を下げる

水やりは土の中の水が高温になるのを避けるため、朝の早い時間に与え、日中の水やりは避けましょう。強い西日が当たる場所では遮光ネットやすだれを利用して日差しを和らげるのがおすすめです。

3.4 猛暑の時期は肥料を与えない

多年草は、暑さが厳しい時期は体力を温存しようと生育を緩めます。この時期に液体肥料などの追肥を与えると、かえって株が消耗し、根が焼けるように傷んでしまうことも。

真夏の間は肥料を控え、もし株が弱っていると感じたら、代わりに活力剤を与えて回復をサポートしてあげましょう。

4. 猛暑を耐える《夏に強い多年草》で夏越しも安心

毎年のように夏の平均気温が更新される今、見た目の美しさだけでなく、強靭な耐暑性が植物を選ぶ基準に。暑さを乗り越えてくれた我が家の多年草のタフさには、目を見張るものがあります。

さらに夏越しのための環境づくりを実践すれば、猛暑も心配いりません。涼しい秋に多年草の苗を植えて、来年の夏を安心して迎えましょう。

5. こちらの記事もおすすめ!うちの庭で「真夏に咲いていた」夏に強い花をご紹介

うちの庭に「植えてよかった」連日猛暑&強い日差しの日なたで「今咲いている」夏に強い花11選

こちらは2025年8月に公開した記事。兵庫県でガーデニングを楽しんでいる筆者が、連日猛暑&強い日差しの日なたの庭で「真夏に咲いていた花」をご紹介しています。

どれも暑さにとても強く、夏の間はあまり手をかけなくても美しい花を咲かせ続けてくれる植物ばかり。真夏の庭も花いっぱいにしたいけれど、毎年暑さで植物が枯れてしまって困っている…という方におすすめです。