株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、売買代金は連日で2兆円を割り込む閑散相場

2019年2月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,528円(+102円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,620.8(+11.3、+0.7%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 932.0(+15.2、+1.7%) 6日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,585、値下がり銘柄数:467、変わらず:78
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 昨年来高値更新銘柄数:18、昨年来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は10億5,731万株、売買代金は1兆9,870億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。米中貿易摩擦問題に解決の糸口が見えたことで買いが優勢となりましたが、模様眺めの投資家が多く、本格的な売買を控える動きに終始しました。出来高は10億株を上回ったものの、売買代金は連日で2兆円を割り込む閑散相場となったようです。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。ただ、前場の半ばに一時+164円高と買われた直後に、今度は一時+79円高まで上げ幅を縮小した後は膠着状態となりました。1日の値幅(高値と安値の差)は約85円という非常に狭いレンジとなっています。

上値が重いと言えば重く、下値が堅いと言えば堅い、そんな膠着相場でした。ただ、それでも終値では昨年12月17日以来となる21,500円台で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで反発し、上昇率も日経平均株価よりやや大きくなりました。これは、薄商いの中においても、中小型株を含めて広く買われたことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は6日続伸、売買代金は14日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億1,150万株、売買代金1,386億円となり、いずれも先週末より減少しました。ただ、減少はしたものの、個人投資家の物色意欲回復は続いており、出来高は3日連続の1億株超、売買代金は14日連続で1,000億円超となりました。

さらに、総合指数も6日続伸となりました。このまま900ポイントを固めて950ポイントを狙いに行くのか注目されます。

ホンダと村田製作所がともに6日続伸、新興市場ではアンジェスが3日連続ストップ高

個別銘柄では、ハイテク株が総じて値を上げ、日本電産(6594)やTDK(6762)が大幅高となり、村田製作所(6981)も買われて6日続伸となりました。

また、自動車株でもホンダ(7267)が堅調に推移して6日続伸で引けています。

その他では、キーエンス(6861)が大幅上昇となりましたが、同じFA関連株のファナック(6954)は下落するなど好対照な動きを示したことが目を引きました。

一方、アステラス製薬(4503)が売られ、電通(4324)も軟調に推移し、日本ハム(2282)は終値で▲5%超安の急落となりました。

ただ、連日の薄商いが示す通り、全体的に目立った動きは少なかったようです。

新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ関連株の一角への買いが続き、アンジェス(4563)が3日連続のストップ高となり、ブライトパス・バイオ(4594)も一時+13%超高の爆騰となりました。しかし一方で、1カ月前まで新興市場を牽引したサンバイオ(4592)は大幅3日続落となっています。

その他では、先週末に約3カ月半ぶりに公開価格(3,000円)を回復したメルカリ(4385)が大幅続伸となり、終値で公開価格を+10%上回ったのが注目されました。

葛西 裕一