2. 【夫婦2人分で年間最大約13万円】年金生活者支援給付金の請求方法を解説

老齢年金生活者支援給付金を夫婦2人で受け取る場合、年間約13万円の支給額となるケースもあります(保険料納付済期間等により異なる)。

ただし、この給付金は申請しないと受け取れない点に注意しなければなりません。

年金受給者が新たに年金生活者支援給付金の支給要件を満たした場合、毎年9月以降に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が郵送されます。

こちらに必要事項を記入し、指定された期限までに返送することで申請が完了します。

2.1 65歳を迎えて新たに年金を請求する方の場合

65歳を迎えて新たに老齢基礎年金の受給を開始する際には、年金とあわせて年金生活者支援給付金も新たに申請する必要があります。

この場合、65歳の誕生日を迎える約3カ月前に、年金の請求書に加えて給付金の請求書も同封されて届きます。

必要事項を記入し、期限内に返送しましょう。

65歳を迎えて新たに年金を請求する方の場合

65歳を迎えて新たに年金を請求する方の場合

出所:日本年金機構「65歳の誕生日を迎え、老齢基礎年金を新規に請求する方」

3. 年金生活者支援給付金の対象となるかよく確認しておきましょう

「年金生活者支援給付金制度」は、基礎年金を受給していて年金やその他の所得が一定基準額以下の方を支える重要な仕組みです。

支給対象となるのは、所得や世帯状況など一定の条件を満たした年金受給者であり、年金額に上乗せして振り込まれる点が特徴です。

ただし、この給付金は自動では支給されず、原則として申請手続きが必要です。

申請書が届いたら、記載内容を確認のうえ、期限内に返送することが大切です。

近年は給付額の引き上げや、支給対象の見直しが進んでおり、制度の恩恵を受けられる人も増えています。

ご自身やご家族が対象になるかを確認し、受け取れる支援を確実に活用していきましょう。

参考資料

加藤 聖人