1.2 「年金の額面の金額」が変わったケースとは?
続いて、10月から年金の額面自体が変動するケースについて見ていきましょう。
在職老齢年金の仕組みによって、10月支給分の年金が減額される場合があります。
在職老齢年金とは、「老齢厚生年金の基本月額」と「総報酬月額相当額」の合計が一定の基準を超えたときに、年金の一部または全部が支給停止となる制度です。
2025年度の基準額は51万円となっているため、厚生年金と給与の合計がこの金額に近い場合は注意が必要です。
また、「在職定時改定」によっても年金額が変わるケースがあります。
厚生年金に加入しながら老齢厚生年金を受給している65歳以上70歳未満の人が、基準日である9月1日時点で被保険者となっている場合、10月分の年金から支給額が見直されます。
このように、年金の手取り額が変わる理由には、額面自体の変動と、天引き額の増減という2つのパターンがあります。
いずれの場合も、事前に通知書などが送付されるため、内容をしっかり確認することが大切です。
では実際に、現在のシニア世代はどのくらいの年金を受給しているのでしょうか。
次章では、60歳代・70歳代・80歳代の平均受給額を比較していきます。
著者
一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。福岡女学院大学人文学部英語学科卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚く、Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)