2025年11月になり、朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなってきました。暖房費や食費など、冬に向けて出費がかさむ時期に、「年金と貯蓄だけでこの冬を乗り切れるだろうか」と不安を感じる方も少なくありません。
特にシニア世帯では、毎月の生活費と年金収入のバランスが家計の安定を左右します。
老後の生活設計を考える上で、年金受給額と必要な貯蓄額を把握することは重要です。厚生年金の平均月額は約14万6000円です。
そこで本記事では、「みんなはいくら貯めていて、どれくらい使っているのか?」というリアルな視点から、高齢者世帯の家計を読み解きます。
冬の生活設計を見直すきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
1. 国民年金・厚生年金の平均受給額
厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における国民年金・厚生年金の平均受給額を解説します。
厚生年金を夫婦で受給できる場合は約27万円、専業主婦世帯の場合は22万円前後がざっくりとした受給額になります。
ただし、実際には社会保険料や税金などが天引きされるため、最終的な手取り額はもう少し少なくなるでしょう。

