3. 障害認定、65歳から後期高齢者医療制度に加入するメリットとは?

65歳から後期高齢者医療制度に加入する最大のメリットは、保険料が安くなる可能性がある点にあります。

後期高齢者医療制度の保険料は高齢者全体の医療費を基に算定され、1人あたりの負担は比較的抑えられています。さらに、所得が少ない方向けの軽減制度も充実しているのが特徴です。

なお、2025年度(令和7年度)の全国平均保険料は月額7192円と見込まれています。

後期高齢者医療制度令和6・7年度の保険料率など

後期高齢者医療制度令和6・7年度の保険料率など

出所:厚生労働省「後期高齢者医療制度の令和6・7年度の保険料率について」

 

3.1 国民健康保険との保険料を比較(東京都港区の場合)

東京都港区の場合、公的年金収入が年間200万円の65歳以上では、国民健康保険料は月額9415円と試算されています。

つまり、条件次第では後期高齢者医療制度の方が安くなる可能性があるということです。

ただし、どちらが安くなるかは収入・世帯構成・居住地によって異なります。そのため、市区町村の窓口で両制度の保険料を試算してもらうことが重要です。

4. まとめにかえて

後期高齢者医療制度の「障害認定」は、65歳からでも加入できる仕組みであり、一定の障がいがある方にとって医療費負担を軽減する選択肢となります。保険料は地域や所得に応じて決まるため、国民健康保険など他制度と比べてどちらが有利かは人それぞれです。

まずはお住まいの自治体窓口で条件や保険料を確認し、自分にとって最も適した制度を選ぶことが大切です。

参考資料

加藤 聖人