4. 増えた年金額を確かめる方法
増えた年金額を確かめるには、年金額が変更された際に日本年金機構から送られてくる「支給額変更通知書」をチェックしましょう。支給額変更通知書には、以下のような内容が記載されています。
(1)年金額
- 決定された年金額や変更された後の年金額。
(2)年金の計算の基礎となった加入期間の内訳(厚生年金)
- 厚生年金の年金額の計算の基礎となった、厚生年金保険の加入月数。
(3)年金の計算の基礎となった平均標準報酬額等の内訳(厚生年金)
- 厚生年金の年金額の計算の基礎となった、平均標準報酬額または平均標準報酬月額。
(4)年金の計算の基礎となった納付済期間等の内訳(国民年金)
- 国民年金(基礎年金)の年金額の計算の基礎となった、保険料納付済期間等の月数。
(5)基本となる年金額等
- 決定された年金額を、または変更された後の年金額を、改定のあった年月ごとにお知らせ。
(6)決定・変更理由
- 年金額が決定または変更された理由。
在職定時改定による年金額の変更の場合、(6)の変更理由には以下の文言が記載されます。
- 基準日(9月1日)において厚生年金保険の被保険者であること等により、基準日の前月までの被保険者期間を追加して年金額の再計算を行い、年金額を変更しました。(在職定時改定)
在職定時改定によって年金額が変わる場合は必ず支給額変更通知書が届くようになっているため、日本年金機構からの書類を見逃さないようにしましょう。
5. まとめ
在職定時改定により、老後に働いた分の年金はスピーディーに受給額に反映されるようになっています。受給額が増えるのは家計において好影響ですが、収入が増えると在職老齢年金による年金カットに注意が必要です。
増える年金額は支給額変更通知書で確認し、常に最新の年金受給額を把握するようにしましょう。
参考資料
石上 ユウキ