2. 改定によって増える年金額を試算
在職定時改定により、厚生年金はいくら増えるのでしょうか。実際に試算してみましょう。この記事では、以下の条件で試算します。
- 65歳の人が、年金を受給しながら1年間厚生年金保険に加入して勤務
- 昨年9月から今年8月までの平均月収(平均標準報酬額):20万円
増える年金額の計算式は、通常の厚生年金の受給額の計算と同様です。
- 厚生年金の受給額:平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数
よって、反映される金額は以下のとおりです。
- 20万円×5.481/1000×12ヵ月=1万3154円
この場合、10月からは月額約1万3000円の増加が年金額に反映されます。増えた金額は厚生年金として、これまで受け取ってきたものと同じように生涯にわたって受給可能です。
次章では、在職老齢年金による年金カットの可能性を解説します。