2. 「年代別」の平均年収はいくらか
同調査より年代別の平均年収も見ていきましょう。
2.1 年代別の平均年収
- 25~29歳:407万円(438万円・370万円)
- 30~34歳:449万円(512万円・362万円)
- 35~39歳:482万円(574万円・351万円)
- 40~44歳:516万円(630万円・359万円)
- 45~49歳:540万円(663万円・369万円)
- 50~54歳:559万円(709万円・363万円)
- 55~59歳:572万円(735万円・356万円)
男性で見ると30歳代は500万円台ですが、40歳前半で平均年収600万円を超えます。また、50歳以上の平均年収は700万円を超えています。
一方の女性の平均年収は20歳代後半からその先は350万円前後で推移をしています。これには育児などで働き方をセーブしていることが理由と考えられます。
ただ、東京都福祉局「令和4年度「東京の子供と家庭」」によれば、子育て世帯のうち、共働き世帯の割合を1番下の子どもの年齢別にみると、共働き世帯は「1歳未満」が73.3%と他の年代に比べて最も多くなっています。
同調査の29年度調査から比べると、「1歳未満」の共働きの割合は13.3ポイント増加しており、出産で仕事を退職しない人も増えていると考えられます。
時代の変化とともに女性の平均年収も変わると考えられるでしょう。
3. 年収は会社規模や業種などでも変わる
今回は全体の平均年収をみてきましたが、実際には会社規模や業種、職種などでも異なります。
大切なのは自身のいる環境を振り返り、今後のキャリアプランを考えることでしょう。
現状の職場でキャリアアップする方がいい場合もあれば、他の業種や職種に適性がある場合もあります。
いずれにしても仕事は続けることが大切であり、また生活の中でも多くの時間を占めますから、これを機にキャリアについて考えてみるのもいいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子