2. 業種別「電気・ガス・熱供給・水道業」は平均800万円超、他の業種はいくら?

仕事選びで年収について考えるときに確認したい一つに「業種」があります。もちろん会社規模や職種などによっても年収は変わるのですが、業種によっても平均年収は変わるので目安を確認しておきましょう。

同資料をもとに業種別の平均年収を確認していきます。

最新の業種別の平均年収

最新の業種別の平均年収

出所:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

2.1 【最新】業種別の平均年収

  1. 電気・ガス・熱供給・水道業:832万円
  2. 金融業・保険業:702万円
  3. 情報通信業:660万円
  4. 製造業:568万円
  5. 建設業:565万円

上位5つの業種をみると上記の通り。「電気・ガス・熱供給・水道業」に関しては昨年度775万円でしたが、800万円を超える結果となりました。

トップ5の昨年度との違いをみると、昨年度は4位が「学術研究・専門・技術サービス業・教育・学習支援業」でしたが、今年は「製造業」が4位に入っています。

ちなみに平均年収が最も低い業種と高い業種の差は553万円にもなります。

3. キャリアを考えるときには業種や職種の研究を

年収はキャリアを考えるときの一つの条件となるもの。

ただ実際にははじめに確認したように職種や会社規模、また年齢、役職などによっても年収は変わります。仕事は続けることが大切であり、希望ややりがい、適性も重要ですから、総合的に考えましょう。

ただ、業種別でみたように、平均年収の傾向としては業種で差が見られます。

仕事選びをする時には自身の知っている範囲の業種や職種で考えがちですが、情報を知らないだけで、実は興味や適性がある業種や職種が他にある可能性もあります。

さまざまな業種や職種の情報を調べて視野を広げ、自身についても冷静に省みて希望や適性を考え、総合的に考えて仕事を探していくといいでしょう。人生100年時代のいま、60歳代で働く人も増加しており、長く働き続ける可能性もありますから、秋の夜長に仕事についてもじっくり考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子