3. 今のシニア、生活費はいくらあれば足りる?「70歳代が考える最低生活費とは?」
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、70歳代が考える「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」は平均1738万円、「ひと月当たりの最低生活費」は平均35万円でした。
4. まとめにかえて
今回は60歳から90歳以上の方が毎月いくらぐらいの年金を受け取っているかについて、1歳刻みで見てきました。現役シニアの年金受給額を見て、「この年金額では生活が厳しいかも」と感じた方も中にはいらっしゃるでしょう。
老後の生活費は現役時代と比べると減るという話はよく耳にします。「節約すれば何とか生活できる」という声を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。しかし、長年慣れ親しんできた生活水準を年金生活に入ったからといって一気に水準を下げるのはそう簡単な話ではありません。
老後資金の準備を自分なりにしているが、それでも生活が厳しそうだと感じる方は今のうちから、少しずつ生活水準を下げる練習をするのも一案です。現役時代の今のうちから、なるべく生活水準を上げすぎないように気をつけていれば、年金生活に入っても現役時代の生活水準とのギャップに落胆することも少ないでしょう。
また、老後資金の準備が上手くいってない場合は、IFAやFPなどお金のプロに相談して老後資金を準備するための効率的な運用計画を立ててもらうのもオススメです。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
鶴田 綾