今年も残り約1カ月と少しで終わり。1年を振り返り、来年の目標を立てやすいのがこの時期ですね。
総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)9月分」より、今年の生鮮食品を除く物価指数の月ごとの前年同月比をみると2~3%台の増加となっており、物価高による家計への圧迫は依然として続いています。
来年の物価傾向はまだわかりませんが、家計や貯蓄方法、キャリアなどを見直すことで月の収支や貯蓄は変わってくるでしょう。
今回は40~50歳代の貯蓄額を確認します。また、政府が行う就職氷河期世代への対策や40~50歳代から行いたい老後対策も見ていきましょう。
1. 40〜50歳代単身世帯の貯蓄額。平均・中央値はいくらか
40〜50歳代になると、老後資金の準備などもはじめたいところです。では、就職氷河期世代である40〜50歳代の人はどのくらい貯蓄できているのでしょうか。
今回は金融経済教育推進機構の発表したデータである「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、貯蓄額の平均値や中央値を見ていきましょう。
1.1 40歳代単身世帯の貯蓄額
40歳代単身世帯の貯蓄額の平均値と中央値は、以下のとおりでした。
- 平均値:883万円
- 中央値:85万円
平均と中央値の差が約800万円と大きく個人差の大きさがわかります。
貯蓄額ごとの割合をみると、多い順に金融資産非保有 33.3%、100万円未満 15.4%、3000万円以上 8.6%、100~200万円未満 7.7%などとなっています。
貯蓄額2000万円以上の割合は1割を超えている一方で、貯蓄額100万円未満の割合は48%にのぼります。
