プルガティオ株式会社は2025年9月19日に、世界初の純水だけで空間浮遊ウイルスを99.9%減少させる空気ケア製品「moya(モヤ)」を発表しました。適用床面積が異なる、2モデルを10月10日に発売します。

世界初の純水だけで空間浮遊ウイルスを99.9%減少させる空気ケア製品「moya(モヤ)」

出所:プルガティオ株式会社

1. 【水だけでウイルス対策】換気できなくても安全に空気をキレイにする独自アプローチ

プルガティオは19年に設立した日本のスタートアップ企業で、ウイルス・菌・カビに対応する空間技術の開発や関連製品の販売などを行っています。20年から展開している噴霧装置は累計で約1万3000台を販売するなど、研究力を武器に実績を積み重ねています。

9月19日に開催された新製品の発表会で、同社の森久康彦代表取締役は空気のウイルス対策の理想と現実を説明。「コロナ禍は落ちついたが、感染症自体がなくなるということはない。感染症を広げないために推奨されているのは換気だが、昨今は気軽に換気がしにくい状況も多い」とギャップを指摘しました。

プルガティオ株式会社の森久康彦代表取締役

筆者撮影

具体的な換気が難しい状況の例として挙げられるのが、住居の構造や排気ガスの問題です。また、昨今は気象状況も大きく影響しており、夏であれば暑さや豪雨、冬であれば寒さや雪などの関係で、窓を開けて換気するハードルは高くなっています。

その対策として、薬剤を用いてウイルスを除去する方法がありますが、今度は人体への影響という新たな問題が発生します。森久代表取締役は「純水だけで用いるmoyaであれば、より安全に空気をキレイにすることができる」と、新製品のメリットを語りました。

moyaの「純粋のみで空気中のウイルスを除菌する」というアプローチは世界初のもので、「ウイルスリデューサー」という新しいカテゴリーに定義しました。ちなみにmoya(モヤ)という名称は、本体が発する「もや」のような独特な空気から命名したそうです。