3. 富裕層と超富裕層はなぜ増えているのか?

株式会社野村総合研究所の調査によると、「富裕層」および「超富裕層」の世帯数と資産規模は、2005年以降の推移を見ると長期的に増加傾向にあります。リーマンショックや東日本大震災といった経済的な出来事による一時的な減少はあったものの、特に2011年以降は一貫して増え続けています。

富裕層と超富裕層が保有する「純金融資産保有額の合計」の推移は以下の通りです。

  • 2011年:188兆円
  • 2013年:241兆円
  • 2015年:272兆円
  • 2017年:299兆円
  • 2019年:333兆円
  • 2021年:364兆円
  • 2023年:469兆円

2013年から2023年の10年間で、これら2つの層が保有する純金融資産の総額は約72%も増加しており、著しい伸びを見せています。