5. 年金額の把握に役立つ「ねんきんネット」とは?
将来受け取る年金額を把握するには、「ねんきんネット」を利用すると便利です。
ここでは、知っておきたい年金の基本を整理してみましょう。
「ねんきんネット」では、年金記録の確認や将来の見込額の試算、通知書の閲覧といった機能が利用でき、年金に関する情報を手軽にチェックできます。
さらに、各種手続きもオンラインで対応できるため、スマートフォンやパソコンから24時間いつでもアクセスできる使いやすいサービスとなっています。
「ねんきんネット」を利用するには、基礎年金番号を持っていることが前提条件となります。
※昭和61年4月以前に年金受給権が発生した老齢年金受給者の方はご利用いただけません。
登録方法は大きく分けて次の2通りです。
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
詳しい手順については、日本年金機構の公式サイトで確認しておきましょう。
6. 「年金の見込額」と「老後必要な生活費」をチェックしておきましょう
ここまで、60歳~90歳以上の方が受給している「年代別の平均年金月額」を5歳刻みで詳しく見てきました。
たとえば、65~69歳の方が受給する「国民年金の平均月額は5万9331円」です。
その一方で「厚生年金と国民年金」を両方受給する場合、平均月額は14万7428円となります。
ここから税金や社会保険料が天引きされると、老後手にする年金額はさらに少なくなるでしょう。
受給できる年金額は、現役時代の年金加入状況や収入などによって異なります。
今回ご紹介した日本年金機構の「ねんきんネット」や、毎年誕生月(誕生日が1日の方は誕生月の前月)に送付される「ねんきん定期便」でご自身の年金情報をご確認いただけます。
年金生活に入ると、毎月給与収入を得ていた現役時代と比べ、収入が少なくなるケースが多いです。
「年金の見込額」と「老後必要な生活費」をもとに、どれくらい老後資金を貯めておくとよいのか計算してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
筒井 亮鳳