総務省が2025年9月19日に発表した2025年8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.7%上昇しました。
7月に再開された政府の電気・ガス料金支援によって光熱費は下落したものの、コメ類をはじめとした食料品の価格上昇が家計を直撃しています。
こうした状況が続けば「なかなか貯蓄なんてできない」と思う人もいるかもしれません。ですが、実際には同じ収入環境でもしっかり貯蓄を積み上げている人がいます。
今回は元銀行員が知っている手元にお金が残らず、貯蓄ができない人の特徴を紹介します。どうすれば上手にお金を貯められるのか、考えていきましょう。
1. 元銀行員は知る!「貯蓄額は年収に比例するとは限らない」
「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。
しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。
2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。