3. 「マイナ保険証」を利用するメリットは何がある?

では最後に、「マイナ保険証」を利用することで得られるメリットを確認しておきましょう。

厚生労働省によれば、従来の健康保険証と比べたマイナ保険証の主な利点は以下のとおりです。

  • 医療機関・薬局への情報共有が可能
  • 医療従事者の負担軽減
  • 本人確認の精度アップ

情報提供に同意すれば、初めて受診する医療機関や薬局でも過去の医療情報をデータで共有でき、より適切な医療を受けやすくなります。

また、マイナンバーカードと顔認証付きカードリーダーを活用して医療情報を共有できるため、事務職員の業務負担軽減にもつながります。

さらに、顔認証または暗証番号による本人確認が行われるため、不正利用の防止にも効果的です。

そのほか、手続き不要で高額療養費の自己負担限度額を超える支払いが免除される仕組みや、マイナポータルを通じて確定申告時の医療費控除が簡単に行える機能など、マイナ保険証には多くの利点があると言えるでしょう。

4. 健康保険証の有効期限切れを機に「マイナンバーカード」の新規発行の検討を

本記事では、その際に利用できる「資格確認書」について詳しく解説していきました。

紙の健康保険証の新規発行は昨年で終了し、今後はマイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」が基本となります。

紙の健康保険証は有効期限まで使用できますが、最長でも同年12月までであり、今年中にはすべての人が従来の健康保険証が使えなくなる見込みです。

セキュリティ面への不安の声もある一方で、マイナ保険証には、医療診断の精度向上や医療費控除手続きの簡略化など、多くのメリットがあります。

まだマイナンバーカードを持っていない方は、これらの利点を踏まえて申請を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

和田 直子