4. 【自動車購入費用に関する統計】新車購入価格は「301万円以上」が38%
車の免許を取得できれば、晴れてドライバーデビューが待っています。
相棒となる車は、どのように選びますか?
初心者の場合、親から車を譲ってもらう人や、中古車を選ぶ人も多いかもしれません。
そして、車の購入を考えている場合は、いくらになるのかが気になる方も多いのではないでしょうか。
実際の購入平均価格はどのくらいになるのでしょうか。
一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」によれば、車両の平均購入価格は264万円という結果になっています。
同調査結果のいくつかの項目について、以下にご紹介します。
※調査設計概要は以下の通り
- 調査地域 : 全国
- 調査対象 : 単身世帯を含む一般世帯
- 対象回答者 : 自動車保有世帯では直近購入車の主運転者 非保有世帯では運転免許保有者または家計の中心者
- 標本抽出方法 : 層化二段抽出法
- 調査方法 : 訪問面接、留置併用・WEB回答併用
- 調査実施時期 : 2023年8月17日~10月6日
4.1 車の購入状況と購入意識
- 新車購入価格は「301万円以上」が38%。
- 車両平均購入価格は264万円で17年度より上昇が続く。
- 現保有車の購入決定者は主運転者が77%。
- 購入のきっかけは「手放した車が一定基準に達した」「手放した車の状態変化」といった前保有車の経年変化が上位。
- 購入したい車への考え方は「走行時の操作性が高く、運転しやすい車」「長距離を走行しても疲れが少ない車」が9割超。
4.2 インフレによる乗用車市場への影響、当初の予算より平均28.3万円増額
昨今の物価上昇も、車関連の支出に影響しているようです。「車関連出費」を減らした人が1割程度。「車の購入中止」「保有期間の長期化」の理由として景気の悪化、燃料価格高騰が増加しています。
- 車関連出費は1割強の人が「物価高の影響で減らした」と回答。2割強の人が「負担」「今後減らしたい」と感じている。
- 車関連支出を「負担に感じている」割合は家族形成期~家族成長後期で3割前後と高い。
- 車関連支出を「今後減らしていきたい」割合は男性70代以上、女性60代以上で3割前後と高い。
また、車両価格高騰は購入者の約8割が認知しており、当初予算を増加して対応しています。
- 購入時、約8割が車両価格高騰を認知。車両価格が高いほど認知率が高い傾向。
- 当初予算からの増額は「30万円以上」が43%。平均増額は28.3万円。車両価格が高いほど平均増額が高い傾向。
- 予算増額の影響は「オプションやグレードを見直して買いたい車を購入した」が1割程度で最も高いものの、「特に影響はなかった」が7割弱。
- 「10万円以上」の増額では4割前後の人が購入時に何かしら影響を受けた。
以上、調査結果の内容をご紹介しました。
決して安い買い物ではない「車」。そのため、身の丈に合った購入予算を明確にしたうえで、資金調達の方法もよく考える必要があります。
免許取得したばかりの時は事故も多い時期です。自分の思いや気持ちだけでなく、家族にも相談したりするなど、きちんと情報収集をしたうえで、車を選ぶようにしましょう。
参考資料
- TikTok
- 一般社団法人 安全運転推進協会 事例紹介「運転中の食事、〇か✖か」
- 政府広報オンライン「やめよう!運転中の「ながらスマホ」違反すると一発免停も!」
- 一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」
長島 迪子