3. 10月から年金の手取り額が変わる人も

10月から支給される年金は、天引きされる税金や社会保険料が見直される影響もあり、手取り額が変わる人がいます。

年金から天引きされる住民税や保険料は、4月~8月までは「仮徴収」として前年度分に基づいた暫定額で差し引かれており、10月支給分から「本徴収」として新しい金額に切り替わります。

6~7月ごろに前年度の所得が確定する関係で、このような措置になっているのです。

年次処理スケジュール

年次処理スケジュール

出所:厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」

前年の年金収入や他の所得が前年比で増減した人、扶養家族数や所得控除内容が変動した人は、影響を受けると考えられます。

10月上旬に「年金振込通知書」が送付されるため、振込額や天引き額の変動を必ず確認しましょう。

4. まとめにかえて

年金の平均額はあくまでも行政の資料に基づく参考値で、個人の加入期間や納付状況により大きく異なります。

10月の年金支給時には必ず「年金振込通知書」を確認し、前年度所得の確定により、手取り額がどう変わったかチェックしてください。

前年に収入が増減した方や扶養家族数に変動があった方は、特に注意が必要です。

自由に使える金額は手取り額である以上、振り込まれる金額をベースに家計管理をしましょう。

参考資料

柴田 充輝