3.2 年収別受給額一覧
上記計算式をもとに、以下のシミュレーション条件で受給額を計算します。
【シミュレーション条件】
- 1973年生まれ
- 厚生年金加入期間:23歳から65歳まで42年間
- 厚生年金受給開始年齢:65歳から
- 国民年金受給額:6万8000円
年収ごとの受給額の目安は以下の通りです。
【年収:年金の月額(目安)】
- 200万円:10万7000円
- 300万円:12万7000円
- 400万円:14万2000円
- 500万円:16万2000円
- 600万円:18万1000円
- 700万円:19万7000円
- 800万円:21万3000円
- 900万円:23万4000円
(国民年金を含む)
上記金額は、いずれも国民年金も含めた受給額です。
例えば、年収900万円の夫と専業主婦の場合、夫婦の受給月額は合計で30万2000円(23万4000円+6万8000円)となります。
なお、今回のシミュレーションは簡易的なものであり、実際の計算式はさらに複雑なものです。
そのため、上記受給額は、あくまでも目安としてご参考ください。
4. まとめにかえて
令和7年度の国民年金の給付水準は満額で6万9308円です。
しかし、実際の受給額は平均で5万7000円ほどになっているのが現状です。
厚生年金に一度も入っていない人は、将来国民年金のみの受給となり、老後の生活費を年金だけでカバーすることは難しいでしょう。
年金受給額を増やすには、付加年金や国民年金基金に加入したり、厚生年金に加入できるような勤務スタイルに変更したりする方法があります。
経済的な不安のない老後生活のために、年金額を増やす対策を取ることをおすすめします。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
木内 菜穂子