2. 「国民年金の支給額の水準」と実際の平均受給額はいくら?
令和7年度の国民年金の水準となる支給額と、現在のシニア世代の実際の受給額がいくらなのか解説していきます。
2.1 国民年金の支給額の水準は「満額で6万9308円」
日本年金機構が公表した「令和7年4月分からの年金額等について」によると、令和7年度の国民年金の受給額は、満額で6万9308円です。
国民年金で6万9308円が受給できるのは、保険料を40年間(480カ月)納付した場合であり、未納月がある場合はその分減額されます。
なお、令和7年度の年金額は前年度から 1.9%の引き上げとなっており、国民年金は1308円の増額となっています。
2.2 実際の国民年金の「平均受給額は5万7584円」
厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度の国民年金の平均受給額は、受給者全体で5万7584円です。
「厚生年金に一度も入っていない人」国民年金のみの平均受給月額
- 全体:5万7584円
- 男性:5万9965円
- 女性:5万5777円
なお、日本年金機構の「令和5年4月分からの年金額等について」によると、令和5年度の満額は6万6250円であったことから、実際の平均額は満額よりも8666円少ないことがわかります。