2. 大企業の初任給は「40万円超え」も
現役世代の手取り給料がなかなか増えないなど、日本の給与事情は厳しいものです。数少ない明るい材料は、新卒職員の初任給が上がっていることです。大手企業では、40万円を超えるケースもあります。
2025年の春闘では、7月現在で5.25%の賃上げが実現しました。とくに、初任給を引き上げる企業が増えています。帝国データバンクの「初任給に関する企業の動向アンケート(2025年度)」によれば、調査対象企業1519社のうち、2025年4月入社の新卒職員の初任給を引き上げると回答したのは、71.0%でした。(詳細以下画像)
また、初任給の引き上げ額の平均は9114円となっており、1〜2万円未満の金額を引き上げた企業が41.3%と半分近くを占めています。
次章では、初任給が急騰する理由を解説します。