国の給付金情報【手続きしないと、もらえない】年金生活者支援給付金を知っていますか？支給対象となるのはどんな人？毎月分の年金本体にプラスして「老齢・遺族：5450円、障害：1級6813円 2級5450円」

2025年も残りわずかとなり、年末の慌ただしさを感じる季節です。

40歳代、50歳代のみなさんの中には、ご自身の将来の貯蓄計画とあわせ、親御さんの生活設計についても思いを巡らせることが増える時期かもしれません。

公的年金は老後の生活の柱ですが、統計データが示すように、受給額だけでは生活が厳しいケースも少なくありません。

実は、年金受給者のうち一定の所得要件を満たす方が受け取れる「年金生活者支援給付金」という制度があります。

この制度は、自動的にもらえるものではなく「請求手続き」が必要です。

本記事では、ご自身やご家族の将来のために知っておきたい、この支援給付金の詳しい内容と手続きについて解説します。

1. 【手続きしないと、もらえない】年金生活者支援給付金を知っていますか？

基礎年金を受給中の人で、所得が一定要件を満たす場合、「年金生活者支援給付金」を受け取ることができます。

「年金生活者支援給付金」は、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類です。

老齢年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

65歳以上の老齢基礎年金の受給者
同一世帯の全員が市町村民税非課税
前年の公的年金等の収入金額（※1）とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下（※2）である。

※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される

障害年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

※ 障害年金等の非課税収入は除く

遺族年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。

※ 遺族年金等の非課税収入は除く

「年金生活者支援給付金」の支給要件には、いずれの場合も前年の所得額が関わっています。