もうすぐ10月、2025年も残すところ3カ月あまりとなりました。
今年65歳を迎え、国民年金や厚生年金の受給が始まった方の中には、「年金って確定申告が必要なの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
原則として、1年間(1月1日~12月31日)に所得がある場合には、所得税や復興特別所得税を納める必要があります。では、公的年金を受給する高齢者の場合、確定申告は必ず行わなければならないのでしょうか。
実は、「確定申告不要制度」によって、一定の条件を満たす方は申告を省略できる仕組みがあります。
本記事では、老齢年金受給者にとっての確定申告の必要性や、その判断基準について分かりやすく解説していきます。
1. そもそも「確定申告」って何?
確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの所得について「所得額」とそれに応じた「税額」を決定する手続きのことを指します。
申告の期間は原則として翌年の2月16日から3月15日までであり、この間に所得税および復興特別所得税を納める必要があります。