10月は秋も深まり、朝夕の空気に涼しさを感じる季節です。そして、15日には年金の支給日を迎え、「今月も無事に受け取れた」と安心される方も多いのではないでしょうか。

そんな年金生活の支えとなる制度のひとつが、「年金生活者支援給付金」です。

物価上昇が続くなか、年金だけでは生活が厳しい方を対象に、一定の条件を満たせば年金に上乗せして支給される制度で、申請をすれば継続的に受け取ることができます。

本記事では、この給付金の対象者や支給基準額、申請方法についてわかりやすく解説します。日々の生活を少しでも安定させるために、制度の仕組みを正しく理解しておきましょう。

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1. 【2025年度は2.7%増】「年金生活者支援給付金」の給付額

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。